後藤 正幸 教授
情報数理応用研究室(西早稲田キャンパス51号館15階01,03A室)
統計モデルの漸近分析を用いた情報推薦手法やテキストデータ分析手法の理論解析に取り組む一方、外部企業との共同研究により、先進的データ分析モデルを駆使したビジネスアナリティクス、データサイエンスの高度化などの研究に従事。
IEEE、INFORMS、電子情報通信学会、日本経営工学会、経営情報学会、人工知能学会、情報理論とその応用学会など、各会員。
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脳の情報処理を模倣したニューラルネットの研究から、アカデミックな世界に足を踏み入れる。
武蔵工業大学・工学部・俵信彦研究室に属し、セメント焼成プロセスの制御問題をニューラルネットでモデル化する研究に取り組み、統計的品質管理の様々な手法との比較検討を行った。また、共役勾配法を用いたニューラルネットの学習アルゴリズムの研究を行う。
その後、博士課程の研究では、早稲田大学・理工学部・平澤茂一研究室に属し、主に情報理論とその応用に関する研究に従事。特に、ベイズ統計の枠組みで定式化されたベイズ符号など、ベイズ最適な推定と予測の漸近的評価に関する研究を行い、統計的学習の理論分析に従事した。
その間、最適制御理論に基づく生産在庫システムに関する研究も手がけ、生産在庫モデルの最適生産指示量算出モデルを導いた。
東京大学では、工学系研究科・環境海洋工学専攻・松島克守研究室に属し、助手として企業のビジネスモデルやコストモデルに関する研究に従事。
松島教授が会長として立ち上げたビジネスモデル学会の設立に事務局として携わる。
武蔵工業大学・環境情報学部・情報メディア学科に着任後は、情報数理の分野に携わる傍ら、研究室としては経営情報分析やマーケティング分析を主たる研究テーマとし、環境教育や社会科学との接点で幅広い研究活動を行う。
この間、ネパールをフィールドとした研究活動、eラーニングに関わる研究活動、環境ロジスティックスに関する研究活動に携わる。
早稲田大学に着任後は、情報数理をベースとしつつ、経営工学分野のみならず、様々な応用を見据えた研究活動を展開中である。特に、大規模データ時代の経営情報分析技術、並びに知識情報処理を駆使したデータ解析技術、テキストデータの分析技術等の研究に従事している。
- 所属学会:
- 電子情報通信学会,日本経営工学会,情報理論とその応用学会,経営情報学会,人工知能学会,IEEE,ビジネスモデル学会,日本オペレーションズ・リサーチ学会,日本時事英語学会,日本環境教育学会 など
情報数理という、一見すると理系の中でもかなり抽象的なイメージのある分野を基礎としつつ、経営工学の枠をも飛び越えた幅広い応用や実務に関する論理思考を大切にする。
学生が卒業し、社会で大きく羽ばたき、活躍するための基礎素養として「読み」「書き」「そろばん」に加えて「コミュニケーション」が大切と考える。これらの基礎素養を持たずに社会に出てしまってからでは遅い… 文献を読み込むことで「読み」の力を、論文を書くことで「書く」力を、数理モデルや統計を駆使することで「そろばん」の力を、そして徹底的に議論することで「コミュニケーション」の力を、しっかりと身に付けてほしい。そう願っている。
最後の「コミュニケーション」の力とは何か? ただ単に、相手の言うことを理解し、自分の考えることを正しく表現できる能力ではない。決してそうではない。「コミュニケーション力」とは「気持ちの共有能力」である。相手を自分と同じ気持ちにさせる「表現力」、自分が相手と同じ気持ちになれる「理解力」、これらを併せ持って初めて「コミュニケーション」が取れる人材といえる。そういう力を得るために、同じ研究室で共に切磋琢磨する先輩後輩、仲間との共有された場は大変貴重な機会といえる。それを十分活用してほしい…と願う。
「教育者たる者、何が理想郷なのか?」それこそが、永遠の研究テーマ。「感動を与える教育者になりたい」・・・ それが人生最大の目標であり、夢でもある(…が、難し過ぎる)。人は心が動けば、自ら変わる事ができる。そんな心を動かす、コミュニケーション力の高い教育者になりたい。ただ、厳しい一言も言えるようにならないといけない。
学外 非常勤講師
- 1999年
- 早稲田大学 メディアネットワークセンター 非常勤講師
- 1999-2002年
- 武蔵工業大学 経営工学科 非常勤講師
- 1999-2005年
- 都立短期大学 経営システム学科 非常勤講師
- 2005-2007年
- 会津大学 短期大学部 非常勤講師
- 2005-2006年
- 社会経済生産性本部 経営アカデミー 講師
- 2008-2017年
- 東京都市大学 大学院 環境情報学研究科 非常勤講師
ネパールプロジェクト
東京都市大学・環境情報学部、聖心女子大学、National College(ネパール・カトマンズ)と連携した国際プロジェクト。毎年3月に現地研修プログラムを実施しています。プロジェクトのHPはこちら
学外活動等
- 2000-2003年
- 日本経営工学会 経営システム誌 編集委員
- 2002年
- ビジネスモデル学会 設立準備委員・事務局
- 2002年
- ビジネスモデル学会 事務局 運営委員会 副幹事
- 2002年
- 青山学院大学 AMLプロジェクト 客員研究員
- 2003年
- (株) デンエンチョウフ・ロマン 顧問
- 2003年
- リハビリテーションネットワーク研究会 理事
- 2003-2005年
- ビジネスモデル学会 中小企業研究会 代表
- 2004-2011年
- 日本経営工学会 大会委員
- 2004年
- 第27回情報理論とその応用シンポジウム プログラム委員
- 2004年
- 平成16年度 住宅産業関連ニュービジネス支援事業 検討調査委員
- 2005年
- 電子情報通信学会 英文論文誌 2005年SITA特集号 編集委員
- 2005年
- 経営情報学会 2005年春季全国研究発表大会 実行委員
- 2005-2009年
- 日本経営工学会 論文誌編集委員
- 2005-2007年
- 日本経営工学会 第28期評議員
- 2005年-現在
- 私立大学情報教育協会 経営工学教育IT活用研究委員会 委員
- 2009-2011年
- 日本経営工学会 論文誌編集 副委員長
- 2011-2013年
- 日本経営工学会 第31期 論文誌編集担当 理事
- 2013-2015年
- 日本経営工学会 第32期 論文誌・経営システム誌編集担当 理事
- 2015-2017年
- 日本経営工学会 第33期 監事
- 2016-2018年
- 電子情報通信学会 基礎境界ソサイエティ出版委員
- 2017-2019年
- 日本経営工学学会 経営システム誌 編集委員,表彰委員
- 2019年-現在
- 日本経営工学学会 経営システム誌 編集委員長